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【HP12/31】テーブルの上で瀕死中…。

※HPは日にち的意味で(ぇ)



「うう~、どうしよう…」


蝉が煩く鳴きつづけるある夏の午後。
扇風機に向かって呟く一人の少女。
横のテーブルの上には書きかけのプリントと、放り投げられた鉛筆。
今彼女は、壁にぶつかっている。
そう…「夏休み」「学生」と揃えば逃れる事はできない壁、「夏休みの宿題」だ。




「問題がわかんないよー…宿題終わんないよー…」


プリントの内容を見るところ、今やっているのは算数。
エレナの大の苦手分野だ。
今まで旅をしていて勉強をしていなかったのも手伝ってか、どうも数字が並ぶと訳がわからなくなるらしく
比較的簡単なのであろう小学校の問題ですら手こずってしまう始末。

放置されたプリントの端が、風に煽られ急かすようにハタハタとなびく。


「……ううぅ~」


父親に教えてもらえばと思うかもしれないが、残念ながら今は仕事で家にはいない。
それに、超感覚人間なエレナの父親は、「教える」ということが想像を絶するほどに下手なのだ。
以前教えてもらったことはあるが、二人して泥沼に嵌ってしまったような状態だった。
…結果、家で見れる人はいない=一人でやるしかない、ということに繋がる。

つっぷしたままのエレナ。
外では蝉がより一層うるさく鳴き続けている。
風がふいて、風鈴がチリン、となる。

がばっ…と勢いよく顔を上げた。





「結社で教えてもらおう」









そして今日もその結論に至り、鞄に夏休みの宿題をいれて家を飛び出すエレナ。
それは夏休みのボロアパートでお馴染みの日常になりつつある光景だった…。


「いってらっしゃい」と言う近所のおばさんの声に笑顔で手を振り、
向かうはあの大きな樹のたたずむログハウス。




夏はまだ、終わらない…―――。
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